走れメロス 長編

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 二人が無事、再び城で出会うことができたときに、王がメロスに処刑しなかったのは、メロスが本当に戻ってきた驚きと、最後まで来ると信じていたセリヌンティウスに感動してしまったからだと思います。メロスとセリヌンティウスが王に、信実とは、決して空虚や妄想でないということを、教えてあげられたと思います。ついでに、王にも、友達や大切な人を信じることの大切さが、伝わったと思います。  くじけずに城にたどり着いたメロスに、群衆が歓声を起こしたのは、当たり前だと思いました。もしメロスという人間がこの世に存在しなかったら、今もまだ、毎日のように人が殺されていく日々が続いていったことでしょう。  王様の心を動かしたメロスたちですが、今後のシラクスの町の様子が知りたいです。本や教科書には、メロスとセリヌンティウスが合流して王様の心を動かしたとしか書いてないので、後の町のことなどは全くわかりませんが、きっと、人殺しは終わり、メロスが目指していた、平和な町になっていると思います。そもそも、メロスのものすごく勇気ある行動が実現させたことですから、メロスが王になっても町の人は決して反対することはないと思います。でもメロスは、十六歳の姉がいますから、王になるなんて不可能なことかもしれません。けれど僕はそのくらいメロスは素晴らしいことをしたと思うのです。  僕も、メロスのように、友達と信じ合い助け合って、他人を感動させられるような良い人間になれるように努力したいと思います。日々努力を続けたいと思います。
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