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「壮だ…いや、夢真珠の守護といい、燦といい、コイツといい。何故こんなに能力者がいる?
こんなに沢山の能力が現れるなんておかしすぎる」
頬を伝う汗を拭い夢美は彦座を睨む。
彦座はニヤニヤと笑いながら大きな瓶の上に腰を下ろした。
「さぁな…。そんなことは知らんが…そこにいる奴は間違いなく“血”だろうな」
兵馬を見ながらくるくると指を回す彦座。
彦座の座る瓶からゴボゴボと水の暴れる音が聞こえる。
「血…?」
「そうとも。コイツは久遠である時から代々金の力を受け継いでいる」
「…!?」
その言葉に目を見開く夢美。
久遠である時から…?
どういう、意味だ…?
戸惑いを隠せない夢美に、彦座はニヤリと口角を上げ、兵馬を呼び待機させる。
「…気づいたか…?」
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