338人が本棚に入れています
本棚に追加
「私の為に怒ってくれて!苦しんでくれて!
心配、してくれて!
戦ってくれて!護ってくれて!
そばにいてくれて!
すごくすごく、嬉しかった!
夢真珠じゃなくて私を護ってくれるって言ってくれた時、私は……すごく、嬉しくて……。
それで、壮大は、ずっと私を、護ってくれて」
嗚咽で上手く喋れない、苦しい。壮大がなんでこんなことを言うのかわからないって、顔してる。
彦座が余興でも見るように、口角を上げていた。
けど、すぐに、おわるよ。
「壮大、ありがとう……。ありが、とう!
私は、壮大が、好きだった!
大好きだった!
大好きだよ!」
そう、言って。手のひらの夢真珠を、口へと滑らせた。
それに驚いたのは、壮大、兵馬や燦だけではない。
彦座も、だ。
最初のコメントを投稿しよう!