襲撃者現わる

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「うああああ!!」 悲痛な叫びが響く。 夢真珠を埋め込み、継承して2日が経っていた。 雛と壮大は、小さな小屋で、2人で暮らしていた。 本当にここで合っているかどうかも疑いたくなるほどのボロ屋で、雛は毎夜夢真珠を埋め込んだ腕の痛みに、苦しんでいた。 「大丈夫か!?」 壮大が、心配そうに訊ねる。 雛は腕を抱えながら、苦し気に笑む。 「大丈夫、だよ。これも後1日で終わるから」 夢真珠を埋め込んで3日の間は、埋め込んだ腕に走る痛みに耐えなければならない。 夢真珠と、夢真珠保持者の体が、慣れるためである。 3日の間は、体が拒絶し、毎夜30分、激しい痛みに襲われるのだ。 3日経ち、体が夢真珠を受け入れてようやく、夢真珠は体の一部同然となり、痛みも消える。 「踏ん張れ。あと、5分くらいだ……」 壮大は、言葉をかけることしか自分に苛立ちながらも、雛を励まし続けた。 「うぅ…!」 あまりの痛さに、目尻に液体が溜まっていた。 溜まった液体はすぐに頬を伝う。 「……治まった」
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