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「壮大!朝御飯できたから起きて!」
雛は壮大の肩をぺしぺしと叩きながら声をかける。
「ん……あと……一時間……」
「長い長い!ご飯冷めちゃうでしょ。それに今日は滝さん来るから早めに待っとこうよ」
滝さん、とは先日雛に夢真珠を埋め込んだ女性である。
「……ん~わかった、あと……3分……」
雛はふぅ、と溜め息をつくと、「3分だけだよ?」と言って台所に戻っていった。
また壮大は、寝息を立てはじめる。
結局壮大が起きて、台所に向かったのは、5分後である。
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