命に代えても

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「呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃーん。……よぉ、夢真珠保持者、夢見雛」 早速敵かよ……こんな時に!つーか呼んでねぇよ! 壮大は心中で悪態をつきながら男を睨む。 笑みを浮かべ、雛を見下ろしていた。 背は、壮大よりも多少高く、色付いた紅葉のように赤い髪をしていた。捕食者のようにぎらついた鋭い瞳が、2人を見据えている。 「俺の名は秋夜(しゅうや)。夢真珠、いただくぜ」 「雛!!家から出るな!!」 壮大は秋夜を外へと突き飛ばし、雛へと振り向き言った。 雛は小さく、頷く。 「……お前が、守護か」 にやりと笑みを浮かべたまま、服についた砂を払う。 幸い、雛と壮大が住んでいる家は、比較的人がいる場所ではない。 他者を巻き込む可能性は薄い。 「しゃーねぇな。おめーをぶっ殺して……夢真珠、いただくぜ」 秋夜は余裕たっぷりに笑う。 壮大は、秋夜を真っ直ぐ見据えたまま、構えた。 「来いよ。返り討ちにしてやる」
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