命に代えても

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「痛みを……移す?」 雛は眉をひそめた。 少女はそれに気にする様子もなく、続ける。 <そ。あの苦しい辛い激痛を代わりに守護が受けるんだ。そうすれば、君は苦しまずに私と一体化できるよ?> いい手だと思うけど、と少女は微笑む。 雛は困った表情を浮かべ、右腕を見つめる。 苦しまずに夢真珠に慣れられるならば、これほど良い話はない。 しかし……そのためには、壮大が苦しまなければならないのだ。 「で、でも、そしたら壮大は……」 <そりゃ苦しむよ。けど気にしなくていいんじゃない? 元々彼は、その為に君といるんだからさ> そうだ……壮大は……夢真珠を護る為に一緒にいるんだ……。 なら……このくらいは……普通、なのかな……? ぎゅ、と服の胸の辺りを握る。ズキズキと痛むのは何故だろう。 <さあどうする? 彼に代わってもらおっか?> ……壮大、ごめん……。 「じゃあ、」
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