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「二人の気持ちはわかるよ。守護として、兄として。雛を護りたいんでしょう?」
雛…いや、少女は凛として言った。
「雛はさ。二人共大切なんだよ。どっちかが死んで雛が喜ぶと思う?二人共全然雛のことをわかってない」
燦と壮大は苦虫を噛んだような表情を浮かべた。
「…わりぃ」
初めに口を開いたのは壮大。
申し訳なさそうに少女を見つめていた。
少女はにっこりと微笑む。
「お、俺も…」
続いて、燦が口を開きかけた。
がっ
「うっ!?」
燦が、少女の首を掴んだ…。
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