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―彦座様、暫しお待ちを…!
この兵馬、必ずや夢真珠を献上しましょう…。
「壮大!今日冷奴食べよっか?」
「いいな。ミョウガもつけてくれよ」
「オッケー」
…夫婦かこいつら?
兵馬は気配を消しながら様子を見た。
いや、違う。
保持者と守護。
それだけ、だ。
む…。
兵馬はしばし雛を見ていた。
「…き、」
思わず声が漏れた。
すかさず壮大は気づき、兵馬の前に立ちはだかった。
「誰だお前」
両手には、土の手甲。
兵馬は無表情のまま口元に弧を描いた…。
「夢真珠を…もらいうけにきた者…」
そう言って懐に手を入れた…。
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