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「夢真珠…の、本当の名を教えてくれ…」
トサリと雛をおろすと、兵馬がじっと見つめながら問うた。
「夢見…雛」
「いい名だ…」
そう言って、さらりと髪を撫でた。
兵馬の行動に驚きの視線を向ける雛。
兵馬は気にせず、そっと雛の腕を取った。
「この中に…夢真珠が入っているのだな…?」
「…う、うん…」
すると、兵馬はスッと目を細め、雛の腕に口づけた。
「んな!?」
「…取り出したくない、な」
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