君の声

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『あそさんっ』 君が、僕を呼ぶ ただ、それだけ でも たったそれだけの事が 僕の退屈な日々を大きく変えた何て 君はきっと知らない 柔らかな春の陽射しの様に笑う君が 凄く楽しそうに僕を呼ぶから、僕も何だか嬉しくなって つい笑顔で応えてしまう 『どしたの?ヒジキ君』 変化なんて いらなかった 独りで生きるのが楽だった でも 君に出会って 少しずつ 変わっていった それが何かなんて 僕にはまだ解らないけど 今 君の隣で笑ってる自分は 意外と嫌いじゃないから もう 少しだけ あと、少しだけ ここで働いててくれないかなぁって 思ったのは ヒジキ君には内緒
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