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――――――
「ん…っ……いたっ…」
――ここ何処?――
目を覚ました時に見たものは真っ白い天井だった
「あら、起きたのね?」
白衣を着た保健の先生があたしの寝ているベッドに近づいてきた
「はい…あの、あたしどうしちゃったんですか…?」
そう言って体を起こす
「疲れてるのね?2時間目に気を失っちゃったみたいなのよ。でね、彼…何て言ったかしら……そう!烏月くん、彼がここまで運んでくれたのよ?お姫様抱っこで」
保健の先生は「ふふふっ」と笑っている
その逆にあたしは頬が真っ赤。
気になってる人にそんな事されたら誰だって赤くなる
「あら、もう5時だわ。みんなとっくに帰ってるのよ?羽鳥さんは一人で帰れる?」
――あたし、そんなに寝ちゃってたんだ…――
「…はい、一人で帰れます。」
ベッドから下りて自分の鞄をもって保健室を後にした
―――――
「はぁ~今日は疲れてるのかも…あんな生物見たことない」
あたしは学校を出ると家に向かって歩いていた
すると前から下を向いてわんわんと泣きながら女の子が歩いて来る
――どうしたんだろ…?――
そう思ったあたしはその女の子に近付こうとした
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