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-Side 翼-
臨海学校。
廊下で紗央莉が落として行ったのは、俺が渡した指輪だった。
ただの指輪じゃない。紗央莉のために作った妖怪避けの指輪だ。
それを落とした紗央莉を急いで追った。
…スッと背筋に悪寒を感じた
━━…嫌な予感する━━
そう思った時には走り出していたんだ。
「…思った通り」
部屋は夏なのにドアが閉めきってあった。
中からは何も聞こえない。
でも、部屋を黒いオーラが漂っていた
力でドアをぶち破った
すると、桑原が紗央莉に唇を近付けてキスをしようとしてる光景が目に入った。
━━くそっ…妖狐か…ッ!━━
桑原に乗り移った妖狐をだけを器用に打ちのめした
俺は失敗は絶対しないのに、人間である桑原まで被害が及んだ。
どうも、紗央莉の事になると弱いらしい…
震えている紗央莉を場所関係なく胸に抱いた
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