一目惚れ!?

7/13
前へ
/394ページ
次へ
そんな烏月くんに飽きたのか、みんなはいつものように放課を過ごし出した 「なんかごめんね?みんな烏月くんの事まだ知らないから…これから仲良くなってこ?」 あたしが励ますが、彼はそれにも無言でいる 「ちょっと、さおっ来て!」 いきなり何者かにあたしの腕が引っ張られて廊下に出された 「なに?」 「なんで烏月くんと喋ってんのよ?」 譲だった そう聞かれるがあたしの答える言葉は決まっていた 「あたし…ね?烏月くんの事…好きかも」 譲は目を真ん丸に見開いて「は?」と言わんばかりの表情をしている 「ちょっとあんた…それ正気!?」 「うん」 何度聞かれたってあたしの答えは変わらない 「だってあの根暗みたいなのだよ!?いくら私でもあんなのは絶対パス!」 譲は手でバツのマークを作って「ないない!」と首を振っている 「あたしもそれは同感だな…でもなんか、惹かれる部分があると言うかなんと言うか…」 あたしはそんな曖昧な言葉で流しておいた
/394ページ

最初のコメントを投稿しよう!

528人が本棚に入れています
本棚に追加