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鮮やかな紅葉が始まる季節。
肌寒くなった気温は、人肌を恋しくさせる。
……って、変態みてーじゃん。
俺は、決して変態なんかじゃありません。
とはいえ、人肌が恋しくなるのは事実。
そこで、俺は隣に座るヤツに抱き付いた。
…いや、のしかかった。
「―…キャッ!!!?
もうっ、椿なにやってんの!」
「さみぃんだよ」
そう言うと、のしかかられてる女は諦めた様子。
俺を引き離そうともせず、完全になれてるって感じ。
この、隣の席に座る女、葉瑠はさっきからしていた予習に視線を戻している。
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