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余程戦闘の邪魔をされたのが気に入らなかったのだろう、シュバリエはもうそれ以上動かないと言外に示して見せると、腕組みをしながらそっぽを向く。
辺りにはしばし沈黙が落ちると思われたが、そこには禍斗の唸り声が響き渡る。
そうして二人同時に、あからさまに長いため息を吐くと、それを合図に、敵そっちのけで白熱した会話が展開されていく。
「シュバ、何故貴方は何時もいつも、暴力でしか物事を解決しようとしないのですか」
「あんな化け物相手に、話し合いで解決しようとするシスターの精神が知れないね! 頭おかしいんじゃねぇのか?」
「何ですってぇ」
「やんのかコラ」
シュバリエがあぐらをかいて、丁度良い目線になっている二人は、睨み合うと同時にお互いの胸倉を掴んだ。
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