第二章・―喧嘩と依頼―

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 翌日――。  雲一つない青空の下、それにも負けない蒼い髪を持ち、赤い瞳を持つ青年と、シスターの格好をした小柄な少女は、表通りにあるお洒落なオープンカフェの一角で、昨夜の喧嘩を続行させていた。 「だから。悪いのはお前もだって言ってんだろ、シスター」 「確かに私だって攻撃はかましましたが……。八割、いえ、九割くらいは貴方の攻撃でくたばったに決まっていますわ。あの禍斗は」  二人共どちらが禍斗を倒してしまったかについて、真剣に議論しているようだ。  端で聞いている分には、どれくらいの割合でどちらが敵を倒したかなんて、物凄く不毛な会話に思える。  しかしあの後突然リュシュターが、禍斗を跡形もなく倒してしまったせいで依頼を遂行する手がかりを失ってしまったと嘆きだしたのだ。  それで自分も攻撃するだけしておいて、すっきりした癖にリュシュターが騒ぎ出したので、シュバリエも仕方なく不毛とも思える会話に付き合う羽目に陥っているのだ。
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