第二章・―喧嘩と依頼―

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 派手なパラソルがついている白いテーブルの上には、質素ながらサンドイッチと飲み物といったような、いわゆる軽食と呼ばれる食物が二つ分、きちんと置かれている。  爽やかな風が柔らかく、ゆっくりとシュバリエの髪を撫でている。  しかし当の本人は目の前にある、紅茶が入ったカップを手に取りながら、もう片方の手で灰皿に煙草を置いて続けた。 「大体なぁシスター、今回の依頼はどんなもんなんだよ」  一口飲むと、口の悪さからは想像も出来ないような優雅な仕草でカップをソーサーに置く。  普通ならば赤い瞳を見た時点で、大半の人間は怯んでしまうものなのだ。  だが、シュバリエの場合に限り空の蒼のような髪の色とこの仕草が、彼を柔らかく見せているパーツとなっている。  まぁ、黙っていればもてるタイプではあるのだろうが、本人は周囲の視線などを故意に無視している。  というよりは基本、彼は他人に興味を示さない。
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