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学校の帰り道~
鈴音は弓道部をやっていて帰りはいつも夜の7時
『あ~ぁ。最悪だぁ』
『どうしたのですか?』
『私ね、中学2年の時に好きな人が居たんですけど、最近その人に好きな人が出来たらしくて…』
『そうなんですか。諦めるのですか?』
『どうしよ…。考え中ですかね』
『もし、その恋諦めないのなら、私が手助けしましょうか?』
『いえ。私自分自身で恋を叶えたいんでって…』
今頃気づいた鈴音
私は誰と話しているの…
周りを見渡しても誰もいない…
『そうですか。でも貴女は今のままでは恋は実りませんよ?』
声はしているのに…どこから…
『私はここにいますよ』
鈴音は前を向いた
すると見るからに怪しいマジシャンらしき人がいたんだ
『Nice to meet you。名はtrick,chainと申します。人々の願いを叶える旅人です』
スラッとした体型にカッコいい顔…
トランプがその人の周りに何枚も浮いている
『私を騙したいんですか!?そんな子供騙し私は信じません!』
『嘘ではありません。貴女の願い叶えます。ただし、貴女の叶えたいと言う気持ちが強くなくては叶いませんよ』
『なに…それって何でも叶えてくれる旅人って事?
そんなの非科学的すぎ!』
『信じるも信じないも貴女次第。貴女の場合今一番強い願いは恋だ。もし、信じるならLet's ,magic,trickと言いなさい。それでは』
そのマジシャンはスッと姿を消した
一枚のトランプと紙を残して…
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