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パチ
目を開けて見るとそこは自分の家だった
『な…ん…で…』
一粒の涙がポロリ…
その涙は安心の涙じゃなく…悲しみの涙だった
願う力が弱かったのかな
それともぺてん師だったのか…
『何泣いているのですか?貴女は選ばれた人間ですよ』
旅人はいつでも突然
『!?magicさん。よっ…良かっ…た。でも…選ばれた…人間って』
ボソッ『誰がmagicさんですか。私はtrickなんですけど…』
『あの?』
『はい。星を触ればその願う力がどれ程大きいか解るんですよ。そして、最大限に力を引き出し、想う力が消えないか試すのです
だから、今は感情が高ぶっているはずですよ
』
『私は…私の願いは叶うのか!?』
『まだ安心は出来ません。後は貴女次第。貴女の一つ一つの選択が鍵となります。
私がするのは、相手の心に隙を作り好きになってもらう可能性を高めるだけ。
今の貴女のために出来る事はこれだけです』
私の選択によって決まるのか…
ガチャ
『鈴音具合大丈夫?』
『お母さん!!えっえっとね、この人は私の友達なんだ!!』
クスッ
『何が?誰もいないわよ』
『あれ?』
もうその時には旅人の姿はなかった
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