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「は、はぁ…」
歳の差は気にしていない。
18歳だし、もう立派な大人だ。
だから、もう嫁にやってもいい。
優衣ちゃんはどう思っているんだろうか?
初対面の男といきなり結婚しろなんて言われて、はいそうですかと納得できるはずがないだろうが…
優衣ちゃんはと言うと、少し照れくさそうにこちらを見ている。
俺が視線を向けると、不意に目が合い、慌てて視線を外している。
どうやら、気に入られてしまったみたいだ。
一方親父たちは、こいつは小学生の頃はどうだったとか、俺の昔話で盛り上がっているようだ。
「さて、こうやって私たちばかりが盛り上がっていても仕方ないですな。あとは若い者は若いもの同士ということで、じっくり話をしてもらいましょうか」
「そうですな。では、私たちは少し席を外すとしますか」
その一言を合図に、親父たちは退散し、部屋には俺と優衣ちゃんふたりが残された。
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