リアルタイム1

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だが今夜はまだ何も… 誰も現れてはいない… …私は毎日その影に怯えながら暮らしている。 話は少し変わるが、私の書いた小説に対しての読者の皆様からのレビューにもっとも多かった質問に今夜は答えようと思う。 (なぜ、お祓いをしないのですか?) という質問。 私があの旅館に肝だめしに行ってからもう十数年が経っている。 お祓いしない訳がない。 だが… 全くその意味をなしてはいない。 正確にいうとこの十数年の間にかれこれ三回程のお祓いを試みた! だがやはりいっこうに効果はあらわれない現状… 引っ越そうかとも考えた… だが、そう思えば思う程なにかしらの障害がそれを拒みにかかる。 人に話しても信じてはもらえない眉つばな話… だが確実にここにはその眉つばな話が現実に起こっているのだ! 誰かに知ってほしい… 信じてほしい… その一心で私はこの危険で恐ろしい状況下でも執筆を続けられている… 今夜は本当に静かな夜だ… またしても嫌な気配がしてきたので、何事も起こらないうちに今日の執筆を終了とす… 読者の皆様… 部屋の天井の四隅は自分の正面右から順に見ないほうがいいです… けして… 興味本意で試したりするとかなり危険ですのであしからず… 波長があうと…
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