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「でも、ちょっとホッとした。周りが知らない人だらけで、実は不安だったんだ」
「あぁ、実は俺も俺も」
一応他に誰か知り合いがいるか見渡してみるが、見知った顔はやはり光だけだった。
まぁ、そりゃそうだ。地元より少し距離のあるこの学校に来る物好きも少なかったみたいだから。
けっけけけけ決して友達が少ないとか、そそそそんな悲しい理由じゃないしいいい。
「にしても、久しぶりー。冴えない顔してるけど、元気だった?」
「調子に冴えない顔は関係ないだろ!?」
「あー、そうだっけ?それじゃ、改めて。冴えない顔してる?」
「なんでそっちのみをチョイスしたんだよ!!?」
まぁまぁ、冗談冗談ドウドウと宥められる。
全く。と口では言いながらも、このやり取りのおかげで緊張が解れた気がする。普段の調子が戻ってきた。
いや、違うか。普段のオレはクールでツッコミとかしないキャラですし?
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