プロローグ

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次にやって来たのは、このメンバーで俺と一番付き合いが長い萩原 光(はぎわら ひかり)。 唯一、中学の頃からコイツとはつるんでいて、青春の汗を流すべく、殴り合いの喧嘩をしてもいいくらいの仲ではある。いや、コイツ女だからしないけど。 「でも、同じく遅刻した渚と優に対する先生の反応。まったくもって別物だったよね!」 「あぁ。それについては、いくら俺が悪いからといっても、少々カチンときた」 さっき、俺と渚は一緒に見つかった。同じことをした……から罰則だって同じレベルのはずだろ? だが、何故か俺は一週間週番をやる羽目に。そして渚は、職員室にプリントを届けにいくだけ。 ……なんだよ、この差。 「まぁ、ふつうっしょ。私も男だったら渚みたいな美少女とゆっきーみたいなちんちくりんを同じ扱いにしたくはないし。むしろゆっきーには全教室巡りアンドスクワットくらいはやらせるし」 「なんつう私情しかないご都合展開!つーか何その公開羞恥筋トレプレイ!!?恥ずかしい上、筋肉ついちゃうじゃん!!」 くっそー!俺も渚みたいな美少女だったらなぁー!! あの担任に好きと言わせてやって、豪快にフッてやったのになぁー!!! ……なんつう美少女の無駄使いの仕方だ。 冗談でも想像してブルーな気持ちになった。
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