一話*ありえない!

5/10
前へ
/77ページ
次へ
「今日はライブに来てくれてありがとう!!」 「「カイトーっ!!」」 「楽しんでくれよ」 「「タクヤーっ!!」」 「皆愛してるよー!」 「「マサトーっ!!」」 「今日は楽しんでいけよ」 「「ナナセーっ!!」」 「今日は良い日にしようね!」 「「ユキトーっ!」」 皆さん、初っぱなからハイテンションです… 凄いパワーで怖い… 唯一救いなのは座席があること。ずっと座っていよう。 新曲からデビュー曲まで、いろんな歌の間にトークを交えたりとライブは終わりに近づいてきた。 カ「ライブもあと少しになりました!」 「「えーっ!」」 マ「今回の一大イベントの抽選を始めるよ!」 ユ「僕たちが番号くじ引くよ!」 何やら大きなクリアボックスを2つ持ってきた。中には大量の紙が入っているよう。 柑「当たりますように当たりますように…つか、当たれ当たれ当たれ当たれ当たれ当たれ当たれ…」 『柑南、それ願掛けじゃなくて呪いに近いよ…』 柑南の真剣な表情に、少し引きながらも目線を前に向けた。 カ「じゃあ、まず俺から」 ガサゴソと箱に手を入れて、二枚ほど抜き取った。 カ「9062番と50147番の人!」 どこかで叫び声が聞こえた。 タ「4801番と347番」 十の桁と一の桁は全然出てこないみたい。 マ「86574番と1855番だよ!」 ナ「91番と…77…」 ま、まさかっ…柑南当たる!? ナ「1番。771番だ」 柑「いやーつ!!オシイッ!」 あーあ…機嫌悪くなるよ… ユ「ラスト二人だよ!えーっと…6527番と」 あ、柑南死んでるよ… ユ「あ、オシいね!最後の人は776番の人だよ!」 あーまただ、柑南惜しかったな…1差なんてさ。 てか、776とか、凄い残念な数じゃん… ん?776番…? 柑「あ、葵!!」 『はぁぁぁぃぃぃい!?!』 まじかよ!当たっちまったよ!?嫌だよこんなの!!勘弁してよ!! 柑「凄いじゃない!葵、大量に写真撮りなさい!」 『い、いや後ろの人がつっかえるから…』 柑「バカね!呼ばれた順だから最後よ!」 何だか復活した柑南に行かないとは言えなかった。 言ったら殺される…
/77ページ

最初のコメントを投稿しよう!

29人が本棚に入れています
本棚に追加