一話*ありえない!

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スタッフという名のあの世の案内人。 今、にこやかに案内するスタッフが憎らしい… クソぅ…今透明の銃があるなら、確実にこの人撃ってる! 心の悲痛な叫びは、スタッフの「どうぞ」の言葉でかき消された。 『し、失礼します…』 落ち着け、落ち着け私っ!冷静になって仕事を順調に終わらせるんだ!! マ「おめでとう!君が776番の子だね!」 ガチャリと扉を閉めた瞬間、あのマサト(だっけ?)に抱きしめられた。 ギャーッ!!?!早速あの世直行だよ!?助けてっっ! マ「あれ?皆叫んだりするのに、冷静だね!気に入ったよ!」 叫んでますよ!?心の中で死ぬほど叫んでますよ!!あまりの事で声が出ないんですよ!? 『え、あ…ちょ』 カ「マサト、放してやれよ。驚いてるんだよ」 マ「ごめんごめん」 カイト(多分)に言われてふ、と離れたマサト(だと思う)。 助かった…後三歩ほどで三途の川渡り切りそうだったよ… 人間としては多分好きだと思うよ!カイトさん!! 『え、と…あの…』 サインサインサインサイン… バックをあさり、Tシャツと色紙二枚を取り出し渡した。 『Tシャツと色紙一枚に皆さんのサインと"柑南へ"と書いてくれますか?』 よしっ!よく言った!偉いぞ私! ナ「俺達のTシャツ買ってくれたのか」 『…え、と…友達なんです』 マ「嬉しいなぁ!」 タ「次、ナナセ」 ナ「お、了解」 次々と仕事が片づいていく。 かなり助かる…
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