一話*ありえない!

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カ「はい、柑南ちゃんの分のサインは終わったよ」 マ「次は君の分かな?」 『あ、はい』 本当はそこまで欲しくないけど…貰えってしつこいから… カ「えっと…名前は?」 『あ、名前はいりま――― 「葵ちゃんだよ。榊原葵ちゃん」 "いりません"という前に誰かに遮られた。 な、何で名前知ってるの!? 個人情報流出じゃん!! ナ「何だ、知ってるのかユキト」 ユキト!?あれか!癒し系とか言う輩か!私の番号を引き当てた輩か!! 『な、何故に名前を…』 コンサートでは個人情報は流出するはずない!何故だ!? ユ「酷いなぁ、わからないの?」 わからないんだよ!! 私の前にひょっこりと出てきたユキトさん。 会場からは小さく見えたが、こう近いと私よりも身長高いな… ユ「わからない?」 『いや、その……』 ぐいっと近づいた彼の顔。 近い近い近い近い近い近い近い近い近ぃぃぃぃいっ!! 『いや、あの…近すぎて視点が合わないんですけど』 ユ「相変わらずだね」 何が!?何がですか!?
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