始まり

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暑い、照り付ける太陽が否応なく肌を焼く七月中旬 「なぁ、隆!」 と、呼びかけられたのは、日課となった昼休みのテニスコートでの一服から教室に戻る道すがら、一緒にタバコを吸っている野町達巳(ノマチ タツミ)からだった。 「なに?」 少々ぶっきらぼうだったか? しかし、いつもくだらない話をしながらタバコを吸い、教室でも馬鹿話に華を咲かすオレらだ、またいつもみたいな取り留めもない話題だろ? 「あのよ、俺の友達とメールする気ないか?」
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