11人が本棚に入れています
本棚に追加
………えっ?
何かの聞き間違いか?
「は?なんて?」
とりあえず聞き返してみる。
「だからぁ、俺の友達とメールするかって聞いてんだよ!」
いや、待て待て待て待て……
こういう場合、たぶん多くは、オレに一目惚れしたコイツのかわいい女友達が、『ねぇ、達ちゃん、川江君にアタシのこと紹介してよぉ』
とかってことだろ。
いや、これに決まりだ。
オレは準備OKだ、いつでもこいだ、汗…臭くはないだろ、タバコ…危険な臭いって事でアリじゃね、それから、それから、えーと…
「おいっ!おいったら!」……はっ!
達巳に呼び止められ、我に帰る。
なにテンパってんだ、オレ。
んなわけないだろ。
「いいよ。オレも彼女欲しいなぁとか思ってたし。」実際そうだった。
前の彼女と別れてから実に一年が過ぎていた。
最初のコメントを投稿しよう!