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ラッキーメールは本物。
お昼休みになるころには、僕は完全にそれを信じることができた。
一時間目から四時間目までの全ての授業で、僕は先生に指されたからだ。
もちろん、手なんか挙げてないよ。
だって、ちょうど分からない問題の時だけ、当たるんだから。
「はぁ。」
僕はため息をついた。
これからどうなるんだろ?
お弁当も美味しくないや。
「そんな暗い顔するなって、まっさん。」
「そうだ、俺たち岸田ファミリーがついてるぞ。」
「ファミリーじゃないけど、あたしもいるから。」
「アヤも、力になるからね。」
みんな、ありがとう。
「俺も、もっとラッキーメールのこと、調べてみるよ。解決策があるかもしれない。」
ありがとうケイゴ君。
「そうだぜ。オカルト博士のゴッチンがついてるんだ。大丈夫だって。」
「僕、これからどうなるんだろ?」
不安だ。
その不安を解消しようと、ケイゴ君が教えてくれた。
「噂によれば、一日目と二日目はちょっと不愉快になったり、恥をかいたりする程度の不幸らしい。」
うん。確かに。それは体験済みだ。
「三日目から六日目になると、怪我を負うような不幸に巻き込まれる。日が経つにつれて、怪我の具合もひどくなるみたいだ。」
「七日目は?」
「それは…」
僕の質問に、ケイゴ君がいい淀んだ。
そして、「あくまでネット上の噂だけど。」と断りをいれて、ケイゴ君はこう言った。
「七日目には、例外なく命を落とす。」
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