田舎もいいもんだぜ?

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親友のマサルに、本物の「不幸の手紙」ならぬ「不幸のメール」が 送られてきた。 「人生なにがあるかわからない。」とは、よく言ったものだ。 でも、その後に続く「だから面白い。」は、この場合当てはまらないな。 面白いどころか、大ピンチだ。 オカルトに詳しいケイゴが言うには、今日、明日はたいしたことが起こらないらしいが、気は抜けない。 マサルのピンチは、俺たち岸田ファミリーみんなのピンチ。 一丸となって乗り越えるしかない。 今は放課後だ。 5時間目も6時間目も、マサルは指名されていた。 もう、疑う余地はない。 さて、どうしたものか。 「とりあえず、今日は俺とタケルとケイゴで、マサルを送ってくから、女性陣は先に帰ってなよ。あとで俺から連絡いれるから。」 ミイコあたりから、反発くらうかと思ったが、意外にも素直に従った。 なんだ。しおらしいとこもあるじゃん。 「悪いけど、俺は先に帰らせてくれないか。早く帰って、じっくり調べたいんだ。」 なるほど、ケイゴはケイゴなりにってか。 もちろんOKだ。 「わかった。なにかわかり次第教えてくれ。それじゃ、みんな気をつけてな。」 マサル。そんな顔すんなよ。 大丈夫だから。
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