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マサルにラッキーメールが送られてから二日目。
俺は朝、マサルを家まで迎えに行った。
昨日、無事に送り届けたことは、みんなに伝えたが、今朝のことは報せてない。
にもかかわらず、みんな揃っていた。
「考えることは同じか。」
「いや、ゴッチンからまっさんの家に集合って、メールがあったんだが?キヨッチ来てなかった?」
俺は慌てて携帯を確認する。
受信メール1件
未確認でした。すみません。
「で?マサルは?」
「今支度してるー。マサルちゃん、朝弱いから。」
「おいおい、間に合うのか?もう8時だぞ?」
「やっぱり、あんた忘れてたわね。今日は終業式で、9時半からでしょ。」
いやいや知ってたさ。
という強がりは、心の中にしまっておこう。
「みんな、おまたせ。」
言うが早いか、マサルは玄関先の段差につまずいて、転びそうになる。
そばにいたケイゴが支えたから、大事にはいたらなかったものの、ヒヤヒヤもんだ。
「さて、それじゃあ行こうか。」
それにしても、最悪な運気の中で受け取る通知表。
考えただけで、そら恐ろしいな。
こればっかりは、どこか怪我するわけでもないし、ちょと底意地悪い楽しみを抱いてもいいよな。マサルちゃん。
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