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他のクラスメートは帰宅し、教室には6人だけになっていた。
「なによキヨト。重大な話って?」
俺は大事な話があるといって、みんなを集めた。
まぁ、このメンツなら何も言わなくても、勝手に帰るやつなんていないだろうが。
「みんな聞いてくれ。俺は、マサルをこの訳わかんねぇ呪いから、絶対助けてやりたい。
みんなも、同じ気持ちだろうが、一応確認させてくれ。」
「当然だよ。」
「当たり前だべ。」
「なによ。いまさら。」
「アヤも、がんばるよ。」
みんな、思った通り、友達思いで熱いヤツらだ。
出会って間もないケイゴが、真っ先に答えたのには面食らったが、前向きな返事で良かった。
良いヤツだな。ケイゴって。
「みんな、ありがと。」
マサルが力無く笑った。
だから、そんな顔するなって、マサル。
絶対、大丈夫だから。
「そこまで言うんだからキヨト。具体的なプランでもあるんでしょうね?」
相変わらずミイコの言い方はキツい。
こいつなりにミナギッてるんだな。
俺はいい風に解釈した。
「ある。」
俺は言いきった。
「明日からの5日間、ちょうど夏休みだし、6人全員で一緒に行動しよう。俺のじいさんの別宅が隣町にあるから、そこに籠もるんだ。」
「えぇー!?あのド田舎に行くの!?」
おいおい、言ってくれるね。
田舎もいいもんだぜ?
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