ホウエン ミシロタウン

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――ガタガタ……     揺れるトラック内で一人の少年が、平然とした様子で寝ていた。 それも熟睡。       「…スカーー………」     引越し荷物に囲まれながら眠る少年は、トラックが止まって後ろの扉が開いたと同時に、目を開けた。           「ルビー!着いたわよ!!」     ルビーと呼ばれた少年の母親らしき人が、声をかけた。         「……ん。今行く。」   ルビーは身を起こして、トラックを降りた。
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