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ぐしゃり。
生暖かい液体が伝う。
慣れた感覚だが正気の沙汰でもあるまい。戦争に従事する前までは考えられなかったことだ。
そう兵士は声をあげることもなく横たわった。
まだ、いけるな。
血に染まった腕を拭いながら、兵士の死体を探る。
弾の入った弾倉を奪うと、意志に反して震える右足を叩いた。
あと二人だ。
走れはしないものの戦いの匂いに先程より機敏になった動きで、森を移動する。
兵士が、異変に気付いて騒ぎだす前に、背後から近寄る。ブッシュが、生い茂る森は格好の狩り場だ。敵が少人数だったことに感謝せざるおえない。
「おっと、動くな」
「な!」
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