一章~捕まりし者~
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ふと嘲け笑うと、ひどく歪んだ感情が込み上げてきた。 これを引くだけだ。なぁにためらうことはない。そう教えられてきたじゃないか。 震える兵士に最後宣告をするように力を込めて引いた。 しかし……。 バシュ。 風を切る独特な音がして、振り向いたときには、意識が飛んでいた。それでも確実にわかったのは、こいつらの仲間に狙撃手がいたってことだ。
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