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「何で、春日が女だってこと黙ってたんだよ!?」
俺だけ知らなかったってことが頭にくる。
しかも、姫川は俺がここ一ヶ月春日のことで悩んでいるのを知っているから尚更だ。
「だから、ゴメンってば~。お詫びに今日はアタシの奢りでいいからさぁ~。」
目の前には、マスター手作りの紫蘇チーズオムレツ、牛すじの煮込み、青菜の煮浸し、ちりめん山椒など……俺の好物ばかりが並ぶ。
「食い物で誤魔化そうってのか。」
「うん♪」
「ざけんな!」
「これ、美味しいですよ?あっ、こっちのオムレツもいただきまーす。」
「「勝手に食べんな!!!」」
俺は春日が『女』だってわかって混乱しているというのに、当の本人はケロッとしている。
夕飯をまだ食べていないという理由で、勝手にBAR zehenに着いてきて、勝手に目の前にある物を食べていた。
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