331人が本棚に入れています
本棚に追加
……。
ドアを開けた目の前には、前髪が少し目にかかり、横髪が両耳の中程にくる、少し長めの、黒髪でショートカットの少年が立っていた。
「あの、夜分遅くに失礼とは思ったんですが、今日隣に引っ越して来た『春日(カスガ)』と言います。よろしくお願いします。」
黒髪の少年は、少し緊張した様子でそう言い、粗品(多分、タオルだろうけど)を差し出してきた。
「えっ…………?君が、お隣さん?」
「はい。春日と言います。よろしくお願いします。」
黒髪の少年は再びそう言うと、一礼をして自分の部屋へ戻っていった。
最初のコメントを投稿しよう!