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女の子の事を女の子が男の子に嫉妬??
あれ?…何これ…?
……なんか訳が分からなくなってきた…!
懸命に考えてもいまいち考えがまとまらない。
混乱する頭を抱えて悩んでいると、京介は小さく笑って私の頭を撫でた。
「恋愛感情じゃなくても嫉妬はあるだろ?」
「…そうなの?」
「…例えば…自分がどうしても欲しかったのに手に入らなかった物を、友達がちゃっかり持ってたとか」
「…………」
「………自分が一番仲良くしてる友達が、急に違う友達と仲良くなって離れていってしまう…とか?」
「…嫉妬…」
…それが…?
いままでそんな感情抱いた事がなくて、ピンとこないでいると、彼はため息付いた。
「自分が一番礼華さんの事をわかってるのに翔太にとられた…とか思ってない?」
「ちっ…!!」
「違う?」
「っ…、そんなこと…」
“無い”
そう言いたかったけど、違うとはっきり言いきれず、言葉を詰まらせてしまった。
違う…と思いたいけど…
…言い切れない……かも…
実際翔太に嫉妬しているかどうかどうかはわからないけど、今礼華が私をどう思ってるか不安に思ってるし、話をしてくれないのはその程度にしか思ってないのかもって否定的な思いも胸の中で蠢いている。
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