◇始まりは…◇

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――――… ――… 「翔太に彼女ができたみたいですよ」 ファミレスに着いて一息つくと、私はすぐにさっき見た光景の事を話した。 「マジで?」 それには京介も驚いたようで目を見開いた。 「うん。さっき手を繋いで帰って行くのを見たから…」 「へぇ~…、そりゃ良かったな」 「うん…」 そう、友達の嬉しいことだから、もちろん私も喜んであげなきゃいけない。 どうにか微笑んで頷きはしたけど、京介は小さく首を傾げた。 「……なんでおまえ、そんなに渋い顔してんの?」 「…………」 やっぱりうまく笑えていなかったらしい。 「…なんか、モヤモヤしちゃって…」 「…?」 「…実は――…」 私は翔太の相手が礼華だと言うことを告げ、今の自分の気持ちを京介に素直に話してみることにした。 …解消できない不安でいっぱいだったから――… 「――――な訳です…」 一通り話し終え、なんとも言えない気持ちで机の端の方を見つめていると、京介は小さくため息をついた。 「――それってさ…」 「うん…?」 「………嫉妬だよな?」 「……え??」 嫉…妬? .
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