◇始まりは…◇

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いきなりの思いがけない発言に、私は大きく目を見開いてしまった。 「要するに、彩音は嫉妬してるんだろ?」 「なっ…!?」 あえてもう一度肯定するように言った京介の言葉に絶句。 な、なんで私が礼ちゃんにヤキモチやかなきゃいけないの!? 自分の気持ちをまったく理解してもらえなくて、頭に血が昇った私は、バン!とテーブルを叩いて立ち上がった。 「なんで!? 私が好きなのは京介先輩です!!」 思わず周りの目も気にせず叫ぶと、京介は特に気にする様子もなくあっさり頷いた。 「うん、知ってる」 「は…ぁ…?」 なに…それ…? 至極当たり前といった口調で私の言葉を肯定した京介。 今度は気が抜けたようにヘナヘナと座り込んでしまった。 …どういうこと?? まったくもって理解不能で、なんて言えばいいのかわからず困惑の眼差しを向けていると、彼はまた小さくため息を吐いた。 「だれも礼華さんに妬いてるなんて言ってない」 「???」 いまだ訳が分からないというように首を傾げる私に、京介はニヤリと笑った。 「彩音は翔太に嫉妬してるんだろ?」 「………は――…?」 …………? 思考回路停止中。 ………… 「……翔太…に?」 嫉妬… 私が…? なんだかいきなりの事で頭がついていかない。 .
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