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コンビニに入り、いつものアイスを買って、出ようとした。 すると、急に携帯が鳴り出した。 千彩子は慌てて携帯を出すが、千彩子の携帯ではない。 ふと見た先のコピー機の上に鳴っている携帯があった。 辺りを見渡し、店員を探したが、運悪く誰もいない。 ずっと鳴り続ける携帯を手に取り、持ち主かもしれないと思い、電話に出た。 「…もしもし。」 『あぁ、よかったぁ。コンビニですよね?』 「パパ…」 『えっ?』 その声は死んだ父親にそっくりだった。 十八年前に死んだけれども、父親の声を忘れたことはない。 『あのぉ、聞いてます?』 「っはい。」 『明日って暇ですか?』 「はい…」 『じゃあ、明日の朝の…十時頃に…そのコンビニの近くの公園で。携帯持って。』 「分かりました。」 『ごめんなさい、急いでるんで。』 そう言うと、男は電話を切った。
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