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【ナンバー1。織部 誠一郎】
【モニターを始めます】
……?
なんだかそんな声が頭に響いた気がする。
薬はやってないはずなんだが……昨晩飲みすぎたのがマズかっただろうか?
「あ……あぁ……」
そんな声まで聞こえてきた。今度は女の声だ。俺は少し気だるい感じに目を開く。
そこにあった光景は――
「……あぁ?誰だお前?」
「……ひっ!だ、誰って……あ、あな……あなたこそ、だ、誰……」
それはどこかのワンルーム。
6畳間の広さに、やけに可愛らしい柄のベッドとスタンド。
……なんだぁ?カーテンまで乙女チックな色じゃねぇか。
いやいやそれどころじゃなく「女の部屋」そのものに見える。
目の前にはおそらく下着しか着てなさそうな女。
布団で体を隠すようにしてベッドの上で壁際まで後ずさりしていた。
――あー……ひょっとして、またやっちまったのかな。
俺はそんな事をふっと思う。
昨晩酔った拍子にまたテキトーな女を引っ掛けて……そいつの部屋に上がり込んだとか?
どうもその辺が濃厚な感じに思える状況だった。
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