離れても…

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僕は地元の学校でサークルとかには入らなかった。 学校の授業が終わったらすぐ家に帰って、キャンパスに向かっていたから。 友達付き合いが悪いと言われたけど、仕様がなかった。約束は守るもので果たすものなのだから。 けれど、専門でもない稚拙な僕の絵は思い通りな君の姿を描き出せず、苦労した。 でも、君を思いながら、喜ぶ顔を思い浮かべながら描くと、あまり辛くはなかった。 そうこうしているうちに、三回生の夏休みを迎えた。
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