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青空が綺麗な午後。
俺は君の前にいる。
10年前、病院。
「翔哉これ、答えなんだ?」
「それは、こうだ」
「なるほど」
俺は榊原翔哉。
こいつは内村浩輝。
浩輝は病気だった。
「内村さん、お薬の時間ですよ」
「はい」
点滴をしながら、浩輝は俺に言った。
「俺さ、青春したいんだよね」
「青春?」
「ああ、病院の屋上にいっぱい、青空を描きたいんだよ」
「へぇー」
「やってみないか?」
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