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「ええ?」
「ペンキ、屋上の倉庫にあるからさ」
浩輝の目は輝いていた。
今までは病気の事で暗かったけど、今の浩輝は違った。
「なあ、大丈夫か?」
「大丈夫だろ!青春は今しかないんだからさ」
やっぱり輝いていた。
浩輝の笑顔も久しぶりに見た。
「誰かいる?」
「いない!」
俺はドアを倉庫にあるロープや接着剤でカチカチに固めた。
「これで開かないよな?」
「やろう」
「アハハハハ!」
「そこ白入れて!」
「かけすぎだろ!」
「いいじゃん!」
3時間後、屋上に青空が現れた。
「やったな・・・」
「翔哉、握手」
「へ?」
「握手だよ!俺の青春に付き合ってくれたお礼と、そして友情の証しだ!」
「ああ!」
パシィッ!
俺たちは青空の上で、握手をした。
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