流れてきた少年

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少しして、ミーネが着替えて少年の元へ戻ってきた。 そのとき、突如、少年の顔に変化が現れる。 くすんだような光を放つ粒子が顔、髪から剥がれるように浮かび上がっていく。粒子は天井につく前に消失する。 少しずつ露わになっていく、少年の別の顔。中性的な顔は、スッキリとした鼻筋の通った顔に、そして、紺色の髪は毛先から漆黒を思わせる黒髪に変わっていく。長さも長くなる。 じょじょに変化していった顔は、やがて、ある一人の少年の顔となった。 その顔は、誰でもよく知っている顔、そして、ミーネもさっき見てきた顔だった。 「あ……アレン……アレン・アルフェンス!!」 指名手配の大罪人が現れたという驚きのあまり、ミーネは腰が抜けてしまった。手だけで後ろ下がり、距離をとる。 すると、少年、アレンはモゾモゾと動き、目を覚ました。 (ん……ここは?確か、川に落ちて……) アレンは頭を押さえ、辺りを見渡す。すると、視線が腰を抜かしているミーネに向いた。 「ここは、お前の家か?ここまで運んできてくれたのか?助かった。感謝する」 アレンは礼を言うが、ミーネはそれどころではなかった。 「指名手配犯……アレン・アルフェンス」
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