流れてきた少年

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「仕方ない……あんまり派手にやりたくなかったんだがな。お前、こっちに来い」 アレンの命令にミーネは渋々従い、アレンに近づいた。すると、アレンはミーネの腕を掴み、グイッと引きよせた。 「ちょっ、ちょっと、なにするの!!」 「いいか?俺から離れるなよ?死ぬぞ。どっか服でもつかんどけ」 死ぬぞの一言に、ミーネは素直に従った。 「さあ、かかってこい……」 にやりとわらい、ワーウルフを挑発するアレン。それになんとなく気付いたのか、ワーウルフの群れは一気にアレンとミーネに襲いかかる。 「そうだ、いい子たちだ……ライトニングテリトリー」 手を掲げると、襲いかかってきたワーウルフが全て落雷を受けた。 そう、この魔法は、自分を中心に指定した範囲に入ってきた敵に雷が落ちる魔法なのだ。 「…………」 ミーネは目の前の光景に唖然としていた。そうしていると、ミーネのすぐそこに雷が落ちてきた。 「なにをしている。あんまり派手にやりたくないから、範囲を少し狭くしてある。安全範囲も狭くなってるから、あんまり離れるな」 そう言って、アレンはミーネを抱き寄せる形で自分に近づけた。
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