流れてきた少年

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しばらくして、そこらじゅうに、ワーウルフの死体がたくさん転がっている状態となった。 まだ生きているワーウルフもいたが、恐れをなして逃げ出したため、アレンは魔法を解いた。 「おい、いつまでそうしているんだ」 アレンがぼーっとしているミーネに声をかけると、バッとアレンから離れた。 「ア、アンタ、何者?それに、杖も使わず、どうして?」 ミーネは異形の者を見るような目でアレンを見ている。 「今それに答えてやる時間はない。騎士団が来るんでな」 森の騒ぎに気付いた騎士団がこの場所に来るのは時間の問題だった。 アレンはミーネに近づき、腕を掴んだ。 「わるいが、じっとしてろ。お前の家に戻る。転移」 「ちょっと、な――――」 ミーネが何か言おうとしたが、またもや一瞬にして二人は消えた。 騎士団が到着したのは、それから数分後のことだった。
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