そして学園へ

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再びミーネの家に転移をしてきた二人。 「さあ、どういうこと?いろいろ説明してもらうから」 そう言って、ミーネは杖をアレンに突きつける。アレンは抵抗する意思はないというように、両手を上げた。 「俺を騎士団とかに突き出さなくていいのか?」 「ええ、アンタから色々聞いてから突き出す。魔法を使おうとしたら、すぐにこっちも魔法を撃つからね」 アレンはフッと笑みをこぼす。 「はいはい、わかったよ。そうだな、何から話すかな…… よし、まず、単刀直入に言うぞ。 俺はずっと騙されて牢屋に入っていた」 「…………」 ミーネは、いきなりのアレンの言葉に、ただ呆けていた。 それもそうだ。アレンが捕まったのは5年前。1週間前の収容所爆発で脱獄するまでずっと牢屋にいたのだから。
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